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矢木沢ダム点検放流

 2005年6月11日に行われた、
矢木沢ダム洪水吐水路の点検放流を見学してきました。
今まで矢木沢ダムの洪水対策放流は、
全てダム下の発電所放流で対応できてきました。
 したがって洪水吐きゲートからの放流は、
ダム完成以来、数えるほどしか実施されていません。
しかしここ数年は毎年続けて6月頃に点検放流が行われています。

 矢木沢ダムは利根川にあるダムのうち最も上流に位置しています。
 地図↓

 矢木沢ダムに向かって車を走らせていくと、
ダム到着前に巨大なジャンプ台のようなものが現れます。
 これが洪水吐水路の一番下の部分です。
 隣の3階建て建物と比較していただくと
その大きさがおわかりいただけると思います。
 今日はここから放流が行われるのです。
   
矢木沢ダムは、昭和42年に完成したアーチ式ダムで、
 ダムの高さは131メートルもあります。
 ダムの上から下を見ると、
 高所恐怖症でなくとも足がすくんできます。
 アーチダムの隣に洪水吐きゲートがあり、
そこから下へ洪水吐水路延びています。
 洪水吐水路は全長約430メートルもあり、巨大な滑り台のようです。
   
 洪水吐水路の末端部を臨む場所へ戻ってみると、
 水資源機構や東京電力などの関係者が集まってきていました。
 点検放流はあくまでダム管理業務の一環ですが、
多くの方にダムを理解していただくために、
今回はあえて週末の土曜日に実施したそうです。
 10時30分、点検放流が開始されました。
 1年ぶりの放流のため、水路にたまった砂などで、
放流開始直後は水がにごっています。
 開始時の放流量は、毎秒6トン。1秒間にドラム缶30本分!

 

 
水の色が白くなり、放流量が増えてきました。
10分ごとに放流量を毎秒6トンずつ、
最大毎秒36トンにまで増やしていきます。
 洪水吐水路末端部は、ダムに上がっていく道路が下をくぐっていて、
すぐ近くまで行くことができます。

 

 
 放流された水が水煙となり、舞い上がっています。。
 洪水吐水路末端部の近くでは、まるで雨のように水が降ってきます。
 放流量がさらに増え、洪水吐水路末端部では、
水が横に飛び出していくような状態になってきました。
 傘をさしている人もいますが、
舞い上がった水滴は横や下方向からも来るので
傘がほとんど役目を果たしていません。

 

 
 放流量が今回の放流最大の毎秒36トンになりました。
 日光の「華厳の滝」の水量が通常毎秒3トン前後ということなので、
 その10倍以上の量が流れ落ちていることになります。
 水煙で周りの景色もかすんでいます。
 放流開始から1時間が経過し、洪水吐きゲートが閉められ、
点検放流が終了しました。
 水の流れ落ちる轟音が響いていた谷に、
静けさが戻ってきました。
 こんなに大量の今回の放流でも、
ダム湖である奥利根湖の水面の低下はわずか1.5センチ程度だそうです。


点検放流は毎年必ず行われるとは限りませんが、行われるときは
水資源機構沼田総合管理所のホームページ
事前(実施の1〜2週間前くらい)に予告が出ると思いますので、
5月中旬頃からこまめにチェックしてみてください。

 点検放流というダムの業務でありながら、
 壮大なショーを見させてもらった感じでした